目次
🏢 独占企業の例(Monopoly)
独占とは、ある製品やサービスの市場において「1社のみが供給している」状態です。完全な独占は法律で制限されることが多く、現在は「自然独占」や「地域独占」など特定条件下で存在します。
企業名 | 業種 | 独占の内容 |
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日本たばこ産業(JT) | たばこ | 日本国内のたばこ製造を法律上で独占(旧・専売公社) |
日本郵便(JP郵便) | 郵便 | 一般信書(手紙など)は独占的に配達(民間は参入不可) |
NHK | 放送 | 公共放送として、受信料徴収の義務性が法律で保護されている |
電力会社(地方電力) | 電力(旧体制) | 地域独占の名残あり(例:東京電力=首都圏、関西電力=近畿など) |
水道事業(地方自治体) | 上下水道 | 多くが地方自治体の独占運営(自然独占) |
🏭 寡占企業の例(Oligopoly)
寡占とは、数社が市場の大部分を支配している状態。競争はあるが、限られたプレイヤーによる価格・供給の調整が可能になります。
🇯🇵 日本における寡占の例
業種 | 寡占企業 | 概要 |
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自動車 | トヨタ、ホンダ、日産、マツダ、スズキ など | トップ5で国内販売の約9割を占める |
携帯通信 | NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク | 3社で全国シェアの9割以上(楽天が第4勢力として参入) |
コンビニ | セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート | 3社で店舗数の9割以上 |
ビール | アサヒ、キリン、サッポロ、サントリー | 4社による市場支配(かつては価格カルテル問題も) |
鉄道 | JRグループ(東日本・東海・西日本など) | 地域ごとに分割された寡占市場 |
🌍 世界における寡占の例
業種 | 寡占企業 | 概要 |
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OS・IT | Microsoft, Apple, Google | デジタル基盤を寡占(Windows, macOS, Android) |
スマホ | Apple, Samsung | 2社で高価格帯スマホ市場の大半を支配 |
クレジットカード | VISA, Mastercard, American Express | 国際ブランド市場を3社で寡占 |
飛行機製造 | Boeing, Airbus | 世界の大型航空機製造を2社で独占的に分担 |
🔍 まとめ
種別 | 企業数 | 市場例 | 備考 |
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独占 | 1社 | 郵便・たばこ・水道 | 公共性が高く、規制産業が多い |
寡占 | 数社 | 自動車・通信・ビール | プレイヤーは複数だが参入障壁が高い |
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