📜 平安時代まとめ(794年〜1192年)
目次
🏯 1. 平安時代のはじまり
- 桓武天皇:784年、寺社の政治介入を避けて長岡京に遷都
→ 794年、平安京(京都)に都を移す(=平安時代の始まり)
- 東北の蝦夷(えみし)征服のため、坂上田村麻呂を征夷大将軍に任命し、多賀城を築く
🪷 仏教
- 天台宗:最澄が開き、比叡山延暦寺を建てる
- 真言宗:空海が開き、高野山金剛峯寺を建てる
→ 山で厳しい修行を行う、平安仏教
用語 | 意味 |
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摂関政治 | 天皇の代わりに摂政・関白が政治を行う |
院政 | 上皇(元天皇)が天皇に代わって政治を行う |
国風文化 | 日本独自の文化(仮名文字、源氏物語など) |
浄土信仰 | 阿弥陀仏にすがり、極楽浄土に行けると信じる |
🌏 東アジアの動き
- 中国:唐が衰退 → 894年 遣唐使廃止(菅原道真)
→ 907年:唐滅亡 → 960年:宋(そう)が成立、朱子学が確立
- 朝鮮:10世紀、高麗が朝鮮を統一
🏛 2. 摂関政治(藤原氏による政治)
- 藤原氏:自分の娘を天皇の后にし、外戚として権力を握る
→ 自分は摂政・関白になり政治を行う(これを摂関政治という)
- 最盛期:藤原道長・頼通の時代
🏹 武士の登場
- 班田収授法の崩壊 → 地方は国司が支配
→ 土地を守るため、武装した農民や豪族が武士に
→ 源氏・平氏などの武士団が登場
🏞 荘園の発達
- 豪族が新しく開いた土地を有力貴族や寺社に寄進
→ 有力者は荘園領主、豪族は荘官となり税逃れ
→ 国の土地:公領
⚔ 武士の反乱
- 935年:平将門の乱(関東)
- 939年:藤原純友の乱(瀬戸内)
- 東北:前九年の役・後三年の役 → 源義家が活躍
→ 源氏は東国、平氏は西国で勢力を伸ばす
👑 3. 院政(天皇が退位後も政治を行う)
- 後三条天皇:藤原氏の荘園を整理(荘園整理令)
- 白河天皇が譲位後に上皇として政治(=院政)を始める
→ 僧兵に対抗し、武士を警備に使用
⚔ 4. 平氏政権(武士が政治の中心に)
🔥 対立と乱
- 1156年:保元の乱 → 後白河天皇が勝利
- 1159年:平治の乱 → 平清盛が源義朝を破る
→ 源義朝の子、源頼朝は伊豆へ流される
🏯 平清盛の政治
- 太政大臣に任命(武士初)
- 娘を天皇の后にして、外戚となる
- 日宋貿易を兵庫(大輪田泊=神戸)で開始
- 厳島神社を信仰
⚔ 平氏政権の終焉
- 平清盛が後白河上皇の院政を停止
- 源頼朝・源義仲が挙兵
- 源義経が義仲を討ち、平氏を追い詰める
- 東北では奥州藤原氏(平泉)が栄え、中尊寺金色堂を建設
年代 | 出来事 |
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794年 | 平安京へ遷都(桓武天皇) |
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894年 | 遣唐使廃止(菅原道真) |
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935年 | 平将門の乱 |
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1051年 | 前九年の役(源義家) |
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1086年 | 院政開始(白河上皇) |
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1156年 | 保元の乱 |
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1159年 | 平治の乱(平清盛が台頭) |
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1185年 | 壇ノ浦の戦い → 平氏滅亡 |
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🎎 5. 平安時代の文化(国風文化)
📖 国風文化の特徴
- 894年:遣唐使廃止(菅原道真) → 中国文化の影響が減る
→ 日本独自の文化=国風文化が栄える
🖋 文学
- 仮名文字が誕生
- 代表作品:
- 『源氏物語』:紫式部
- 『枕草子』:清少納言
- 『土佐日記』:紀貫之
- 『竹取物語』:作者不詳
- 『古今和歌集』:紀貫之らが編集(最初の勅撰和歌集)
🖼 芸術・建築
🛕 仏教の発展
- 浄土信仰(浄土教・阿弥陀信仰)が広がる
→ 末法思想から阿弥陀仏にすがり、極楽浄土を願う
- 建築:平等院鳳凰堂(藤原頼通)
- 東北:中尊寺金色堂(奥州藤原氏)
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