🏯 安土桃山時代（完全まとめ）

1. ヨーロッパ人の来航

鉄砲伝来（1543年）

• ポルトガル人が種子島（鹿児島）に鉄砲（火縄銃）を伝える
• 大阪の堺や滋賀の国友などで鉄砲鍛冶が大量生産

キリスト教伝来（1549年）

• フランシスコ・ザビエルが鹿児島にキリスト教を伝える
  → 信者はキリシタンと呼ばれる
  → カトリック教会は宗教改革で減った信者を取り戻すためイエズス会を設立

南蛮貿易

• 南蛮人（スペイン人・ポルトガル人）と、平戸・長崎で貿易
• 輸入：生糸・絹織物、鉄砲、火薬、ガラス製品
• 輸出：銀

キリシタン大名と外交

• 南蛮貿易の利益を求めた大友宗麟らが
  → 天正遣欧少年使節を派遣（例：伊東マンショ ら）
• 堺は町衆の自治による貿易都市として栄える

出来事	年代	内容・影響
鉄砲伝来	1543年	ポルトガル人が種子島に伝える
キリスト教伝来	1549年	ザビエル来日、布教が始まる
南蛮貿易	16世紀	火薬・ガラスなどの文化・技術が伝来

2. 織田信長の統一事業

主な戦い

• 1560年：桶狭間の戦い → 今川義元を破る
• 1573年：足利義昭を追放 → 室町幕府滅亡
• 1575年：長篠の戦い → 鉄砲で武田勝頼を破る

宗教政策

• キリスト教は保護
• 仏教勢力を弾圧：
  　→ 延暦寺を焼き討ち
  　→ 石山本願寺（一向一揆の拠点）を降伏させる

政策・死

• 安土城（滋賀）を築城
• 楽市・楽座、関所の廃止で商業発展を促進
• 1582年：本能寺の変 → 明智光秀に攻められ自害

その他

• 尾張（愛知西部）出身
• 天下布武を掲げて全国統一をめざす

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3. 豊臣秀吉の統一と政策

政治

• 関白・太政大臣となり全国統一
• 島津氏（九州）、北条氏（関東）を降伏させ、奥州まで支配

宗教

• 当初はキリスト教を保護
• 1587年：バテレン追放令で宣教師を追放（貿易は継続）

政策

• 大阪城築城
• 兵農分離：武士と農民の身分分離
• 太閤検地：全国の土地・耕作者・収穫量を記録
• 刀狩：農民から武器を没収 → 一揆防止
• 石高制、検地尺・京ますで全国の基準統一

鉱山開発

• 佐渡金山（新潟）
• 生野銀山（兵庫）
• 石見銀山（島根）

海外遠征

• 朝鮮侵略（文禄・慶長の役）
  → 明の征服が目的
  → 一時漢城（ソウル）を占領
  → 李舜臣の亀甲船や朝鮮民衆の抵抗
  → 1598年の秀吉の死で撤退

項目	内容
目的	明を征服して大陸支配
出兵国	日本（秀吉）→ 朝鮮・明（連合軍）
結果	李舜臣の活躍・民衆の抵抗 → 日本軍撤退
影響	陶工を連行 → 日本の陶磁器文化が発展（有田焼）

陶磁器文化の発展

• 連行された朝鮮陶工（例：李参平）によって技術向上
  → 有田焼（佐賀）、萩焼（山口）、薩摩焼（鹿児島）

4. 桃山文化

• 特徴：豪華・壮大な文化（武士の権威を象徴）
• 城：天守閣のある姫路城（白鷺城）
• 絵画：狩野永徳「唐獅子図屏風」
  　　　狩野山楽など
• 茶の湯：千利休がわび茶を完成
• 芸能：出雲の阿国がかぶき踊りを創始
  　　　　浄瑠璃、小唄、三味線なども発展
• 衣料：小袖（色彩豊かな衣装）、麻→木綿へ変化

分野	内容・人物
建築	天守閣のある城（姫路城）
絵画	狩野永徳「唐獅子図屏風」
茶道	千利休が「わび茶」を完成
芸能	出雲の阿国のかぶき踊り
工芸・衣服	有田焼・萩焼・小袖・木綿の使用

5. 南蛮文化

• 宣教師や南蛮貿易により、さまざまな文化が流入

産物

• パン、カステラ、カルタ、時計
• 活版印刷術、ローマ字

学問

• 天文学、航海術、医学などの西洋知識

分野	内容
食文化	パン、カステラ、ワインなどが伝来
日用品	時計、カルタ、ガラス製品など
学問・技術	医学、天文学、航海術、活版印刷、ローマ字など

比較項目	織田信長	豊臣秀吉
出身	尾張（愛知県西部）	尾張の農民出身（のち武士へ）
宗教政策	仏教勢力を弾圧・キリスト教を容認	一時保護 → バテレン追放令（1587）
政治体制	室町幕府を滅ぼす	関白・太政大臣として全国支配
経済政策	楽市・楽座、関所廃止	検地・刀狩で農民支配、石高制を整える
建築	安土城	大阪城
死因	本能寺の変（明智光秀の裏切り）	病死（1598年）