🏯 縄文・弥生・古墳時代のまとめ
目次
🪵 1. 縄文時代
🔹 環境と文化
- 氷河時代が終わり、現在の日本列島が形成される
- 独特の文様がある縄文土器を使用(保存・煮炊き)
- 土偶:魔よけや自然への祈りの意味を持つ
- 住居:竪穴住居
- 使用道具:磨製石器
- 生活:狩猟・採集が中心
- 縄文後期には稲作が始まったと考えられる
🔹 遺跡
- 大森貝塚(東京都):食べ物の殻や土器を捨てた場所(貝塚)
- 三内丸山遺跡(青森県):大規模な村の跡
🌾 2. 弥生時代
🔸 文化と農耕
- 稲作が朝鮮半島から九州北部に伝来し、日本各地に広がる
- 弥生土器:薄くて硬い、保存用の土器
- 使用道具:石包丁(稲の刈り取り)
- 建物:高床倉庫(湿気やネズミ防止)
- 生活:農耕・牧畜中心の定住生活
🔸 金属器
- 青銅器(銅鐸・銅鏡・銅剣・銅矛):祭りの道具
- 鉄器:武器や農具として使用(実用品)
🔸 遺跡
- 登呂遺跡(静岡県):水田・竪穴住居・高床倉庫の跡
- 吉野ヶ里遺跡(佐賀県):堀や柵・物見櫓に囲まれた集落
項目 | 縄文時代 | 弥生時代 |
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時期 | 約1万3000年前~紀元前300年ごろ | 紀元前300年ごろ~紀元後300年ごろ |
主な生活 | 狩猟・採集 | 稲作・農耕(定住) |
土器 | 縄文土器:厚くて模様あり | 弥生土器:薄くて硬く、機能的 |
道具 | 磨製石器 | 石包丁・鉄器・青銅器 |
建物 | 竪穴住居 | 竪穴住居・高床倉庫 |
信仰 | 土偶・自然崇拝 | 銅鐸などで祭り |
遺跡 | 大森貝塚、三内丸山遺跡 | 登呂遺跡、吉野ヶ里遺跡 |
🏘 3. くにのおこり
🔸 むらからくにへ
- 稲作により水田のあるむらが形成
- 有力なむらが周囲を従えてくにとなる
- 豪族・王といった有力者が登場
🔸 中国の歴史書に記された日本
- 『漢書 地理志』:倭に100あまりの国、朝貢する
- 『後漢書 東夷伝』:倭の奴国王が後漢に使者を送り金印(漢委奴国王)を授かる(福岡県志賀島で発見)
- 『魏志倭人伝』:3世紀、邪馬台国の女王卑弥呼が魏に使者を送り、「親魏倭王」の称号と銅鏡を受ける
- 三国時代の国々:魏・呉・蜀
🔸 邪馬台国の位置
項目 | 内容 |
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「むら」から「くに」へ | 有力な「むら」が他を従え、「くに」に発展。王や豪族が登場 |
中国の記録 | 『漢書地理志』:倭の国々が朝貢『後漢書』:金印を授与『魏志倭人伝』:卑弥呼登場 |
金印 | 「漢委奴国王」印(志賀島で発見) |
卑弥呼と邪馬台国 | 3世紀、女王卑弥呼が魏に使者を送り「親魏倭王」の称号を受ける |
邪馬台国の位置 | 九州説 vs 近畿説(現在も議論が続く) |
⛰ 4. 古墳時代
🔸 東アジアの情勢
- 中国:晋が統一 → 南北朝に分裂
- 朝鮮:高句麗・百済・新羅・伽耶(加羅・任那)
- 好太王碑:高句麗の王が倭の軍を破ったことを記録
🔸 古墳の出現
- 古墳:王や豪族の墓
- 代表形式:前方後円墳
- 例:大仙古墳(仁徳天皇陵)(世界最大級)
- 周りには埴輪が置かれる
🔸 大和政権の成立
- 奈良県で誕生
- 中心人物:大王
- 有力な豪族の連合政権
- 豪族の集団=氏(うじ)(例:蘇我氏、物部氏、大伴氏)
🔸 対外関係と鉄資源
- 鉄を求めて**伽耶(加羅)**と交流、百済と同盟
- 高句麗・新羅と対立
- 倭の王は朝鮮南部の支配権を認めてもらうため、中国南朝へ使者を送った
🔸 支配の証拠
- 稲荷山古墳(埼玉県)の鉄剣
- 江田船山古墳(熊本県)の鉄刀
- 両方に「ワカタケル大王」の名が刻まれている
🔸 渡来人と文化の伝来
- 渡来人:朝鮮や中国から日本へ来た人々
- 日本に伝えたもの:
- 須恵器(焼き物)
- 漢字
- 儒教(儒学)
- 仏教(百済から伝来)
項目 | 内容 |
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時期 | 3世紀後半~7世紀ごろ |
古墳 | 前方後円墳(例:大仙古墳=仁徳天皇陵)、埴輪が置かれる |
支配体制 | 大和政権(奈良)誕生、大王を中心とした豪族の連合政権 |
豪族の集団 | 氏(うじ):蘇我氏、物部氏、大伴氏など |
対外関係 | 百済と同盟し鉄を輸入、伽耶と交易、高句麗・新羅とは対立 |
中国への使者 | 倭王が中国南朝に使者を送り、国際的な支配権を主張 |
証拠の武器 | 稲荷山古墳の鉄剣、江田船山古墳の鉄刀:「ワカタケル大王」名が刻まれている |
渡来人と文化 | 渡来人が須恵器・漢字・儒教・仏教などを伝える |
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